「転職をしたいけど、同じ仕事は避けたい…」
「興味のある仕事はあるけど、未経験で不安…」
今の仕事に疑問をもったり
転職を考えたときに
自分のスキルや知識に不安があって
立ち止まってしまうことはないでしょうか。
「新しい仕事に挑戦したい」
「長く働くために、手に職をつけたい」
と思われたなら
『職業訓練』の制度を利用することもおすすめです。
専門的な仕事をしていきたいと思ったときにスキルや知識がなかって
諦めてしまうはもったいないよね。
<目次>
- 職業訓練ってなに?
- 職業訓練の種類は何があるの?
- 職業訓練で人気のコースは?
- 職業訓練のメリット・デメリットは?
1.職業訓練ってなに?
『職業訓練』とは、仕事を探している人向けに、就職のためのさまざまなサポートを無料で受けられる制度です。
正式には『公的職業訓練(ハロートレーニング)』といい、国や自治体が主体となって運営されており、年間30万人が利用しています。
新しい仕事を始めたい人や、仕事を探している人が、必要な知識やスキルを身に付けられるさまざまなコースが用意されています。訓練機関の職員に就職相談をすることもできます。
期間は3〜6ヶ月間が一般的ですが、1〜2年間の長期コースもあります。
「希望する仕事はあるけど、経験やスキルがない」「入社して、すぐに役に立つスキルを身につけたい」という人におすすめです。
新しい仕事に就く前に
職業訓練でしっかりと知識やスキルを身につけられると安心だね。
2.職業訓練の種類は何があるの?
職業訓練は2種類あり、『公共職業訓練』と『求職者支援訓練』があります。
公共職業訓練
『公共職業訓練』は離職者訓練ともいい、雇用保険の受給資格のある求職者が対象です。
雇用保険の受給資格のある人とは、正社員などのフルタイムやパートタイムで働いていた人(所定労働時間が週20時間以上、かつ見込みの雇用期間が30日以上)などが該当します。
訓練内容は、手に職を付けられる技術系が多い傾向にあります。
・機械・電気・金属加工・建築設備などの現場系の技術を習得する『施設内訓練』
・パソコン・CAD・Webデザイン・などのITスキル関係、医療・介護福祉関係などの『委託訓練』
期間は2~6か月のものから、1~2年の長期にわたるものまであります。
主な給付金として、失業手当・通所手当(実費・上限あり)・受講手当などがあります。
求職者支援訓練
『求職者支援訓練』は、雇用保険を受けられない求職者が対象です。
主婦・主夫や個人事業主、就職しないまま学校を卒業した人が該当します。
訓練内容は、事務・ITなど社会人基礎的なコースが多い傾向にあります。
具体的には、パソコン、簿記、営業、販売、介護、医療事務、ITなどです。
・基礎的なスキルを身に付けるための『基礎コース』
・より実践的なスキルを身に付けるための『実践コース』
1コースの期間は3~6ヶ月と定められています。
主な給付金として、職業訓練受講手当・通所手当・寄宿手当などがあります。
『公共職業訓練』と『求職者支援訓練』の詳細について
厚生労働省の『ハロートレーニング』をご確認ください。
自分がどちらの訓練を受けられるかを
しっかり確認して調べていくことが大事だね。
3.職業訓練で人気のコースは?
職業訓練ではさまざまなコースがありますが、一体どのコースに人気が集まるのでしょうか?
『TOKYOはたらくネット』によると、上位人気コースは、次のとおりです。
・Web制作系コース
・パソコン基礎コース
・総務・経理実務コース
・宅建業・不動産業系コース
専門的なスキル・知識を学べるコースが人気はありますが、事務の基本を学べるコースも人気があります。
長く働いていくための知識やスキルが人気だね。
4.職業訓練のメリット・デメリットは?
職業訓練はスキル・知識を身につけられる他に、どのようなメリットがあるのでしょうか。
メリット
・基本的に無料で受講できる
・給失業手当や職業訓練受講手当などの給付金を受けられる
・職業紹介・面接対策などの就職支援を受けられる
などがあげられます。
反対にデメリットはなんでしょうか。
デメリット
・訓練校に通うため、就職までに時間がかかる
・同時に複数を受けることができない
・クラスに馴染めず、精神的な負担になる場合がある
・講師や受講コースによって、学べるレベルに差がある
などがあります。
しっかりとメリット・デメリットを理解して
申し込まないといけないね。
転職を考えたとき、職業訓練についても一度検討してみてね。