会社の中だけでなく自分らしい仕事をしていくために、キャリアアップをしていていきたいと思っている人は多いでしょう。
“キャリアアップ”という言葉が一般的に言われるようになりました。
けれど、「キャリアアップって何?」と聞かれると、「……」となる人がいると思います。
そして、「キャリアアップしていきたいけど、何からしていけばいいかわからない」という人も多いと思います。
この記事では、キャリアアップについての理解と、キャリアアップの取り組み方をご紹介します。
正確な理解が、キャリアアップへの第一歩
キャリアアップしていくために、意味をしっかりと理解しておくことが大切です。
キャリアアップと似た言葉で、“スキルアップ”という言葉があります。
この言葉との違いも知っておくことで、理解は深まります。
また、言葉を混同してしまうと、キャリアアップしているつもりでも、実はできていない…ということにもなり兼ねませんので、しっかり理解しておきましょう。
キャリアアップとスキルアップの違いは?
“キャリアアップ”とは?
キャリアアップの“キャリア”とは過去から将来の長期にわたる職務経験のことを指します。
これまでの職務経歴にとどまらず、仕事で培ってきた能力なども含みます。
つまり、キャリアアップとは、「より高い能力を身につけて、長期にわたって職務経験を高めていくこと」と言えます。
「キャリア」とは、過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すものです。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。
参考:キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント(厚生労働省)
“スキルアップ”とは?
“スキル”は、技能や能力を意味すので、スキルアップは「資格を取得したり、知識を習得するなどの技術や能力を高めること」と言えます。
つまり、スキルアップは、職務経験の向上(キャリアアップ)に必要な技術・能力の向上のことを指します。
キャリアップに取り組んでいくための3つのステップ
“キャリアアップ”意味や、スキルアップとの違いについて理解できたと思います。
それでは、具体的に何から始めていくかをご紹介します。
大きくは3つのステップになります。
(1)自己分析を行い、将来の目標を設定する
まずは、自己分析をおこなって、自分の能力や経験を棚卸しましょう。
強みだけでなく、苦手なことなども洗い出していきます。
棚卸した内容をもとに、したい仕事やできる仕事などを考え、将来の目標を設定します。
(2)段階的な目標を立てる
将来の目標が設定できたら、その目標を達成していくために、何が必要か、段階的に目標を立てていきます。
例えば、5年後の目標を設定したとすると、
「3年後にはどうなっていないといけないか?」
「1年後にはどうなっていないといけないか?」
「半年後にはどうなっていないといけないか?」など、
逆算しながら段階的な目標を立てていきます。
(3)段階的な目標達成のために必要なスキルを考える
各段階の目標を立てた後、今度は、近い目標から何が必要かを考えていきます。
前項の(2)の例えで考えてみると、
「半年後の目標達成に必要な能力・スキルは?」
「1年後の目標達成に必要な能力・スキルは?」……
といったように、積み重ねていくイメージで考えていきます。
まとめ
“キャリア”とは、過去から将来につながる職務経験で、経験・能力の連鎖です。
よりよい仕事人生を歩んでいくためにも、キャリアアップは大切で、会社が変わっても、仕事が変わっても途切れることはありません。
自分が納得いく仕事人生を積み重ねていくためにも、まずは自己分析と目標設定をしていってくださいね。
一人で自分自身のことを考えるのが難しい場合は、キャリアカウンセラーと進めることをおすすめします。
自分自身を客観的に見つめながら、キャリアアップについて考えることができます。